【超便利機能】AIお絵描きで感動したあの絵の設定を再現!「PNG内の情報を表示」を使いこなそう!

皆さん、こんにちは!

前回までに、AUTOMATIC1111で画像を生成する基本的な操作や、プロンプト、そして画像の質を左右する重要な設定について解説してきました。色々な画像を生成して、AIお絵描きの面白さを体験している頃でしょうか?

今回は、AIお絵描きをさらに効率的かつ楽しくするための、めちゃくちゃ便利な機能をご紹介します。

それが「PNG内の情報を表示(PNG Info)」タブです!

「これ、何に使うの?」って思うかもしれません。でも、この機能を使いこなすと、あなたが感動した画像の設定を、一瞬で完璧に再現できるようになるんです!


「PNG Info(PNG内の情報を表示)」って、ぶっちゃけ何?

AIで生成された画像(特にPNG形式)には、その画像がどのように作られたかという「情報(メタデータ)」が埋め込まれています。

例えば、

  • どんなプロンプトを使ったのか?
  • ネガティブプロンプトは何だったのか?
  • Sampling stepsはいくつだったのか?
  • CFG Scaleは?
  • そして、その画像を生成したシード値は?

…といった、画像生成に必要なあらゆる設定が、画像ファイルそのものに記録されているんです。

「PNG Info」タブは、その埋め込まれた情報を読み取り、Web UIの各設定項目に自動的に入力してくれる機能です。


どんな時に便利なの?

この機能が役立つのは、主にこんな時です。

  1. 自分で作った最高の画像を再現したい!
    「あの時できた、最高の1枚をもう一度生成したい」「あの絵をベースに、ちょっとだけ変化を加えてみたい」と思った時に、保存しておいた画像を読み込むだけで、完全に同じ設定を復元できます。
  2. 誰かの素晴らしいAI画像を参考にしたい!
    SNSなどで見かけた「このAI画像、どうやって作ったんだろう?」という疑問も解決できます。もし相手がその画像を「PNG Info」の情報を含んだまま公開していれば、それをダウンロードして読み込むだけで、どんなプロンプトや設定を使ったのかが分かります。まさに「レシピ」を見るような感覚です!
  3. 過去の自分の生成設定を確認したい!
    「あれ、この前の画像、どんな設定で生成したんだっけ?」といった時も、保存しておいた画像を読み込むだけで、当時の設定を即座に確認できます。

「PNG Info」の簡単な使い方!

それでは、実際にWeb UIの「PNG Info」タブを使ってみましょう。

1. Web UIの「PNG Info」タブをクリック
画面の上部にあるタブの中から、「PNG Info」を探してクリックします。

2. 情報を見たい画像をドラッグ&ドロップ
「PNG Info」タブの画面中央あたりに、画像をドラッグ&ドロップできるエリアが表示されます。ここに、情報を見たいPNG画像をファイルから直接ドラッグして持っていきましょう。

3. 情報が表示される!
画像をドロップすると、画面の右側に、その画像に埋め込まれたすべての情報がテキスト形式で表示されます。
プロンプト、ネガティブプロンプト、各種設定値、そしてシード値などがずらりと並んでいるはずです。

4. 「Send to text2img」または「Send to img2img」ボタンをクリック!

これが最も便利な機能です!

表示された情報の下に、「Send to text2img」というボタンがあります。これをクリックすると、表示されたプロンプトや設定が、自動的に「Text-to-Image」タブの入力欄にコピー&ペーストされます。

もし、その画像を元にさらに加工したい場合は、「Send to img2img」ボタンをクリックすると、「Image-to-Image」タブに情報が送られます。
(「Image-to-Image」については今後のブログで解説予定です!)

「Generate」ボタンをクリック!
あとは「Generate」ボタンを押すだけで、まったく同じ設定で画像を生成し直したり、プロンプトを少し変更してバリエーションを作ったりできるようになります。


注意点:情報の共有とプライバシー

「PNG Info」は非常に便利な機能ですが、いくつか注意点があります。

  • 共有する画像に注意!
    自分がAIで生成した画像をSNSなどにアップロードする際、もし「PNG Info」の情報を含んだまま公開したくない場合は、画像編集ソフトなどで一度画像を保存し直すことで、メタデータを削除できる場合があります。
    あるいは、Web UIの設定で、生成時にメタデータを埋め込まないようにすることも可能です(ただし、設定を探す必要があります)。
  • JPEG画像には情報がない場合が多い
    この機能は主にPNG形式の画像で有効です。JPEG形式の画像には、この種のAI生成情報が埋め込まれていないことがほとんどなので、読み込んでも情報が表示されないことがあります。

まとめ:PNG InfoでAIお絵描きをもっと深く楽しもう!

「PNG内の情報を表示」機能は、AIお絵描きにおける「レシピ共有」や「再現」を可能にする、非常に強力なツールです。

この機能を活用すれば、お気に入りの画像の再現はもちろん、他の人の素晴らしい作品からヒントを得て、ご自身のAIアートの幅を広げることができます。

ぜひ、この便利な機能を使いこなして、AIお絵描きの世界をさらに深く、そして効率的に楽しんでみてくださいね!