【実践編】AUTOMATIC1111でAIお絵描き!画像を思い通りにする基本設定をマスターしよう!

皆さん、こんにちは!

前回は、いよいよAUTOMATIC1111(Web UI)を使って最初の画像を生成し、プロンプトの基本的な書き方とコツを学びましたね。「文字だけでこんな絵が描けるなんて!」と、AIお絵描きの面白さを実感していただけたでしょうか?

今回は、生成される画像のクオリティをさらに高め、あなたのイメージにより近づけるための「基本設定」について、深掘りして解説していきます。

これらの設定を使いこなすことで、AIアートの表現の幅がグッと広がりますよ!



最低限知っておきたい基本設定を解説!

Web UIの画面にはプロンプト以外にもたくさんの設定項目がありますが、今回は特に重要な3つを厳選してご紹介します。


1. Sampling steps(サンプリングステップ数)



これは、AIが画像を生成する際に、どれだけ「丁寧に」計算を繰り返すかを決める数値です。

  • 数字が小さい(例:10〜20):
    • 生成速度が速い。
    • ざっくりとした画像になりやすい。
  • 数字が大きい(例:20〜50):
    • 生成に時間がかかる。
    • より詳細で、情報量が多い画像になりやすい。

<おすすめの設定>
まずは、20〜30あたりで試してみましょう。ほとんどの場合、この範囲で十分高品質な画像が生成されます。40以上にしても劇的な変化が見られないことも多いので、まずはこの範囲で調整してみてください。


2. CFG Scale(CFGスケール)


この設定は、「プロンプトにどれだけ忠実に画像を生成するか」を調整する数値です。

  • 数字が小さい(例:1〜6):
    • AIがプロンプトから自由に解釈して、独創的で柔らかい雰囲気の画像を生成しやすい。
    • プロンプトの意図とは異なる画像になることもある。
  • 数字が大きい(例:7〜15):
    • プロンプトの指示を厳密に守ろうとし、より具体的な、カッチリとした画像になりやすい。
    • 高すぎると、不自然な画像になったり、絵の破綻を招くことがあります。

<おすすめの設定>
一般的には7〜12の範囲で使うことが多いです。

  • 写実的な画像や、プロンプトに忠実な画像を求める場合は、少し高め(10〜12)に設定。
  • AIの自由な発想を取り入れたい、柔らかい雰囲気の絵が欲しい場合は、少し低め(7〜9)に設定。

3. Seed(シード値)

シード値とは、AIが画像を生成する際の「乱数の種」のようなものです。この値によって、同じプロンプトや同じ設定でも、生成される画像は全く異なるものになります。

  • 気に入った画像ができた場合
    生成された画像のすぐ下に、その画像のシード値が表示されます。
    このシード値をメモしておくと、全く同じプロンプトと設定で、同じ画像を何度でも再現することができます。
  • 似たような画像を生成したい場合
    気に入った画像のシード値を入力し、プロンプトや他の設定を少しだけ変えてみましょう。
    すると、元の画像と似た雰囲気や構図で、少しだけ異なるバリエーションの画像を生成できます。

<使い方>
通常は「-1」(ランダム)にしておきます。これは、毎回異なるシード値で新しい画像を生成することを意味します。

特定の画像を再現したい、または似たバリエーションを作りたい場合にのみ、具体的なシード値を入力します。


その他の基本設定(まずは知っておこう!)

  • Width / Height(幅 / 高さ)
    生成される画像のサイズ(ピクセル)を設定します。
    最初は512x512768x768など、正方形から始めるのがおすすめです。
    サイズが大きすぎると、AIの学習データ不足から不自然な画像になりやすかったり、生成に非常に時間がかかったりすることがあります。
  • Batch count / Batch size(バッチ数 / バッチサイズ)
    一度に生成する画像の数を設定します。
    • Batch count(バッチ回数):
      何回繰り返して生成するか。
    • Batch size(バッチサイズ)
      1回の生成で何枚の画像を同時に生成するか。
      最初はどちらも1にして、1枚ずつ生成していくのが良いでしょう。
      慣れてきたら、Batch sizeを増やして複数枚同時に生成し、好みの画像を選び取る効率的な使い方もできます。

まとめ:設定を調整して、AIとの対話を楽しもう!

今回は、AIお絵描きの質を左右する重要な「Sampling steps」「CFG Scale」「Seed」を中心に解説しました。これらの設定をプロンプトと組み合わせて調整することで、あなたのイメージにぐっと近い画像を生成できるようになります。

まずは、それぞれの設定値を少しずつ変えて、AIがどんな絵を描いてくれるのか、その変化を観察してみるのが一番の近道です。まるでAIと対話しているように、設定を微調整しながら理想の絵を探すプロセスは、とてもクリエイティブで楽しいですよ!

ぜひ、色々な設定を試して、AIアートの世界をさらに深く楽しんでみてくださいね!