【実践編】AUTOMATIC1111でAIお絵描きスタート!最初の1枚を生成しよう!

皆さん、こんにちは!

前回の記事では、ConoHa AI Canvasを使って「AUTOMATIC1111's Stable Diffusion Web UI」を起動する方法を解説しました。これで、AIお絵描きを始めるための準備はバッチリですね! 

今回は、いよいよ実際にAUTOMATIC1111の画面を操作して、あなただけのAIアートを生成する第一歩を踏み出しましょう!「絵心がなくても大丈夫?」って思っている方も安心してください。文字を入力するだけで、AIが素晴らしい絵を描いてくれますよ!


AUTOMATIC1111の画面、どこを見ればいいの?

Web UIの画面を開くと、たくさんの項目があって、ちょっと戸惑うかもしれません。でも大丈夫!まずは、この3つの項目を覚えればOKです。

  1. Prompt(プロンプト): 「こんな絵を描いてほしい!」というあなたの指示を英語で入力する場所です。AIお絵描きの中心となる部分です。
  2. Negative Prompt(ネガティブプロンプト): 「こんなものは描いてほしくない!」という指示を英語で入力する場所です。例えば、AIが苦手な不自然な指などを避けるのに役立ちます。
  3. Generate(生成)ボタン: プロンプトや設定を入力したら、このボタンをクリックするだけで画像が生成されます。

この3つさえ分かれば、AIお絵描きのスタートラインに立てます!


最初の1枚を生成してみよう!

まずは難しいことを考えずに、簡単な言葉でAIに絵を描かせてみましょう。

1. 「Text-to-Image」タブが選択されているか確認します。
Web UIを開くと、通常このタブがデフォルトで開かれています。

2. Prompt(プロンプト)の入力欄に、以下のどれかを入力してみましょう。

  • a cat (猫)
  • a dog (犬)
  • a beautiful flower (美しい花)

3. もし入力欄に何か文字が残っていたら、一度削除して入力してください。

4. Negative Prompt(ネガティブプロンプト)は、最初は空欄のままでOKです。

5. Generate(生成)ボタンをクリック! 

    どうでしょうか?数秒待つと、あなたの入力したテキストに基づいて、AIが描いた画像が表示されるはずです

    「おお!これがAIが描いた絵か!」と、きっと感動するはずです。


    AIお絵描きのカギ!「プロンプト」の基本ルールとコツ

    AIお絵描きの面白さは、この「プロンプト」をいかに工夫するか、にかかっています。
    AIは、あなたが入力した言葉を元に絵を描くので、より詳しく、具体的に指示するほど、あなたのイメージに近い絵が生成されやすくなります。

    1. プロンプトは「英語」で書こう!

    Stable Diffusionは、基本的に英語のテキストで学習しています。そのため、日本語で入力しても期待通りの結果は得られにくいです。英語が苦手でも心配いりません!

    • 翻訳ツールを活用:
      DeepL翻訳やGoogle翻訳などのオンライン翻訳ツールを使いましょう。
      「〜な絵がほしい」と日本語で入力して、出てきた英語をコピー&ペーストすればOKです。

    2. キーワードは「カンマ(,)」で区切ろう!

    複数の要素や特徴を指定したい場合は、それぞれのキーワードを**カンマ(,)**で区切って入力します。

    例: a cute cat, sitting on a sofa, sunny room, highly detailed, oil painting style

    3. プロンプトの構成要素を意識しよう!

    どんな要素をプロンプトに入れると良いのか、基本的な構成要素を知っておくと便利です。

    • 被写体(Subject): 主役となるもの。
      • 例: girl, cat, dragon, car
    • 状態・行動(Action/State): 被写体の様子や行動。
      • 例: standing, flying, sleeping, smiling
    • 場所・背景(Location/Background): シーンの場所や雰囲気。
      • 例: in a forest, city street, space, beach
    • 時間帯・天気(Time/Weather): シーンの時間帯や気象条件。
      • 例: night, daytime, ``rainy,sunset`
    • 画風・スタイル(Style): どのような絵のタッチで描いてほしいか。
      • 例: anime style, oil painting, watercolor, photorealistic, cyberpunk style
    • 詳細・品質(Details/Quality): 絵の細かさやクオリティ。
      • 例: highly detailed, masterpiece, best quality, 8k, intricate details
    • その他(Others): 色、照明、感情、構図など、あらゆる要素。
      • 例: blue eyes, golden light, happy, close-up

    これらの要素を組み合わせて、あなたのイメージを具体的に表現してみましょう。

    プロンプトの例:

    • シンプル: a cute cat (かわいい猫)
    • 少し詳しく: a cute cat, sitting on a sofa, sunny room (かわいい猫、ソファに座っている、日当たりの良い部屋)
    • さらに詳しく(画風・品質も追加): a cute cat, sitting on a sofa, sunny room, highly detailed, photorealistic (かわいい猫、ソファに座っている、日当たりの良い部屋、非常に詳細、写真のような品質)

    4. ネガティブプロンプトも活用しよう!

    「こんなものは描いてほしくない」という指示も非常に重要です。AIは完璧ではないので、時々、不自然な部分を生成してしまうことがあります。

    よく使われる汎用的なネガティブプロンプトは、以下の通りです。

    • ugly: 醜い
    • deformed: 変形した
    • bad anatomy: 解剖学的におかしい(手足の不自然さなど)
    • extra limbs: 余分な手足
    • text, watermark, signature: 文字、透かし、署名(生成画像に入ってほしくない場合)

    これらをNegative Promptの欄にカンマで区切って入力してみてください。

    例: ugly, deformed, bad anatomy, extra limbs


    次回予告!

    今回は、プロンプトの基本的な書き方とコツについて解説しました。色々な言葉を試して、AIがどんな絵を描いてくれるのか、ぜひ実験してみてくださいね!

    次回のブログでは、画像生成のクオリティをさらに高めるための**「Sampling steps」や「CFG Scale」、「Seed値」といった具体的な設定項目**について、もっと詳しく掘り下げて解説していきます。お楽しみに!