【初心者向け2】AIお絵描き入門!AUTOMATIC1111's Stable Diffusion Web UIを使ってみよう!
前回の記事では「Stable Diffusion」という、AIお絵描きツールについてご紹介しました。
今回は、そのStable Diffusionを実際に動かすためのツール
「AUTOMATIC1111's Stable Diffusion Web UI」について、具体的にどうやって使うのか、解説していきます。
AUTOMATIC1111's Web UIって、何?
「Web UI」という名前の通り、Webブラウザ(ChromeやEdgeなど)上でStable Diffusionを操作できるツールです。難しそうなプログラミングのコードを一切書かなくても、マウスでポチポチするだけで画像が生成できます。
たくさんの機能が詰め込まれていて、まるでPhotoshopやIllustratorのような感覚で、AIに絵を描かせるための指示を出したり、細かい設定を調整したりできます。
AUTOMATIC1111で出来ること(基本機能をご紹介!)
AUTOMATIC1111にはたくさんの機能がありますが、まずは「ここを覚えておけば大丈夫!」という基本的な機能をご紹介します。
1. Text-to-Image(テキストから画像を生成)
これがメイン機能であり、Stable Diffusionの最も基本的な使い方です。
- Prompt(プロンプト): ここに、あなたが描いてほしい絵の内容を英語で入力します。
例えば「a cute cat sitting on a sofa」など、詳しく描いてほしい内容を具体的に書けば書くほど、AIはあなたのイメージに近づけようと頑張ってくれます。
良いプロンプトの例:
- beautiful girl, long flowing hair, wearing a white dress, standing in a flower garden, sunny day, highly detailed, photorealistic


/
- a futuristic city at night, neon lights, flying cars, cyberpunk style, cinematic lighting


- Negative Prompt(ネガティブプロンプト): 「こういうものは描いてほしくない」という内容を英語で入力します。例えば、AIが苦手な「手」や「指」の描写をきれいにしたい場合、「bad anatomy, deformed, extra limbs, ugly」などと入力すると、改善されることがあります。

例lowres, bad anatomy, error, cropped, worst quality, low quality, normal quality,
jpeg artifacts, blurry, exposed ugly, blurred, blurry, bad proportion, tiling, cut off,(worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2),
R-18回避
NSFW,(nude, nudity, nsfw:1.1),(nsfw, source_explicit, nudity, naked, nipples, penis, cleavage, boobs, boobies, tits, nipples, cleavage cutout, topless, shirtless, navel, belly button, midriff:1.25),
- Sampling method(サンプリングメソッド): 画像を生成する際の計算方法を選びます。最初は「Euler a」や「DPM++ 2M Karras」などがおすすめです。
- Sampling steps(サンプリングステップ数): 生成する際の計算の回数です。数字が大きいほど、より詳細な画像が生成されやすくなりますが、生成時間も長くなります。基本的には20〜30程度で十分です。
- Width / Height(幅 / 高さ): 生成される画像のサイズを設定します。最初は512x512ピクセルや768x768ピクセルあたりから試してみるのがおすすめです。
- CFG Scale(CFGスケール): プロンプトにどれくらい忠実に画像を生成するかを調整します。数値が高いほどプロンプトに忠実になりますが、高すぎると不自然になることもあります。だいたい7〜12くらいがよく使われます。


- Seed(シード値): 画像を生成する際の「乱数の種」のようなものです。同じシード値と他の設定を使うと、全く同じ画像を再現できます。気に入った画像ができたら、シード値をメモしておくと良いでしょう。
これらの設定を調整しながら、あなたのイメージ通りの画像を追求していくのが、AIお絵描きの醍醐味の一つです。
2. Image-to-Image(画像から画像を生成)
すでにある画像を元に、新しい画像を生成する機能です。スケッチをAIで清書したり、写真の雰囲気を変えたりするのに使えます。
- 画像をアップロード: 元になる画像をドラッグ&ドロップで読み込みます。
- Denoising strength(ノイズ除去の強さ): 元の画像にどれくらい手を加えるかを設定します。数値が低いほど元の画像を維持し、高いほどAIが自由に変化を加えます。
3. Extras(高画質化など)
生成した画像をさらに高画質にしたり、拡大したりする機能です。
AUTOMATIC1111を使い始めるには?(準備編)
AUTOMATIC1111を使うには、以下のいずれかの方法があります。
- 自分のPCにインストールする:
- 高性能なGPU(グラフィックボード)を搭載したゲーミングPCなどが必要です。
- GitHubにある公式からファイルをダウンロードし、セットアップを行う必要があります。専門知識が必要です。
- 一度インストールすれば、無料で自由にAIを動かせます。
- クラウドサービスを利用する:
- クラウドサービスを利用すれば、自分のPCのスペックが低くてもAUTOMATIC1111を使うことができます。
- 無料枠に制限があったり、有料プランが必要な場合があります。
- 環境構築の手間が省けるのがメリット。
このブログでは、初心者向けにも分かりやすい、「2」の方法を使い説明します。
次回は、実際にAUTOMATIC1111(Web UI)を動かして、魅力的な画像を生成するための「プロンプトの書き方のコツ」や「知っておくと便利な設定」について、具体的な例を交えながら解説していきます!