【初心者向け】Stable Diffusionって何?AIでお絵描きする魔法のツールを徹底解説!
最近、SNSなどで「AIが描いた絵」をよく見かけるようになりました。
「すごいけど、どうやって作るの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな AIお絵描きの世界で、いま注目されているツールの一つである「Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)」について、分かりやすく解説していきます。
「Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)」とは、何なのか?
簡単に言うと、Stable Diffusionは「あなたが文字で書いたことを絵にしてくれるAI」です。
例えば「青い空の下、海岸で遊ぶ犬と猫のイラスト」と文字を打ち込むだけで、AIがその通りの絵をパッと生成してくれます。
まるで、あなたの頭の中にあるイメージを、AIが絵として具現化してくれる魔法のようなツール、と考えるとイメージしやすいかもしれません。
なんで「Stable Diffusion」っていうの?
少し専門的な話になりますが、このAIは「拡散モデル(Diffusion Model)」という技術をベースにしています。
イメージとしては、真っ白なキャンバスにノイズ(ゴミみたいなもの)がたくさんある状態からスタートして、少しずつそのノイズを取り除きながら、あなたの指示した絵に近づけていく、というプロセスで絵を生成します。
この「ノイズを少しずつ取り除いていく」過程が、まるでインクが紙に「拡散」していくようなイメージに近いことから、「Diffusion(拡散)」という名前がついています。
そして、「Stable(安定)」は、このモデルが非常に安定して高品質な画像を生成できることを示しています。
Stable Diffusionで出来ることは?
Stable Diffusionで出来ることは、単に文字から絵を作るだけではありません。
- テキストから画像を生成(Text-to-Image): これが一番基本の使い方です。例えば、「近未来で幻想的な都市風景」「猫の宇宙飛行士」など、想像力を働かせたテキストを入力すると、それに合った画像が生成されます。
- 画像から画像を生成(Image-to-Image): すでにある画像をAIに読み込ませて、それをベースに新しい画像を生成することもできます。例えば、あなたが描いたスケッチを、AIがプロのようなイラストに仕上げてくれる、といったことも可能です。
- 画像の編集・修正: 画像の一部を変更したり、足りない部分をAIに補完させたりすることもできます。
- 写真のスタイル変換: 自分の写真を、油絵風やアニメ風など、様々なアートスタイルに変換することも可能です。
このように、可能性は無限大です!
イラストレーターさん、デザイナーさん、写真家さんだけでなく、
ちょっとしたアイコンを作りたい!などといった個人の方にも、とても便利なツールです。
難しそうだけど、初心者でも使えるの?
Stable Diffusionは、もともと専門家向けのツールでしたが、今は「Web UI(ウェブユーザーインターフェース)」という、ブラウザで簡単に操作できるツールがたくさん開発されています。
「 AUTOMATIC1111's Stable Diffusion Web UI 」などが有名で、
これを使えば、プログラミングの知識がなくても、マウス操作だけで簡単に画像を生成することができます。
画像生成AIソフトを使用する際には、本来、スペックの高いパソコンが必要になりますが(画像処理に使う「GPU(グラフィックボード)」など)、
高性能なパソコンがなくても、Stable Diffusionをクラウド上で使えるサービスを利用すれば、手軽にAIお絵描きを始めることができます。
次回は、
「 AUTOMATIC1111's Stable Diffusion Web UI 」
の操作方法について説明したいと思います。